しらかわ読書会

福島県白河市で読書会を中心にいろいろやっています。

生誕120年・没後100年 関根正二展(@福島県立美術館)

白河出身の画家・関根正二の企画展を見てきました。「生誕120年・没後100年 関根正二展」(@福島県立美術館

 

正直、美術は門外漢オブ門外漢というか、さっぱりわからないので、作品に関して書くと小学生の感想文になってしまうので、それ以外の部分について書きます。


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「一本松の風景」(大正七年頃)という作品は、長野県で描かれたとされるも「一方、関根の生家からほど近い仮宿の新地山の風景を描いたものではないかという意見もある」とのこと。新地山は別名・「人不忘山」(人忘れずの山)と呼ばれており、歌枕になっていた山です。松平定信公も歌に詠んでおり、確か現地には歌碑があったはずです。

展示の内容に戻りましょう。

関根正二という作家が評価されたもののひとつに、「ヴァーミリオン」があるそうです。深い、暗い朱色のことかと思います。現在でも同様に「関根正二といえばヴァーミリオン」だそうですが、同時代では久米正雄が評価をしていたそうです。友人なんですね、この二人。久米正雄は郡山で育っていますから、そのつながりもあるんでしょうか。久米が書いた芝居に出たと解説にありました。

川端康成横光利一に代表される新感覚派と称される文芸潮流に乗った一人である今東光とも付き合いがあったようです。関根正二の失恋をモデルに「雲の中を歩く男」(『小説現代』1972年1月号)という小説を書いているとのこと。

今度読んでみよう。新感覚派っぽかったら、読むのがしんどいだろうけど・・・・・・。