しらかわ読書会

福島県白河市で読書会を中心にいろいろやっています。

しらかわ読書会(第8回:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)『怪談』)を開催しました

昨日10月25日(土)、第8回しらかわ読書会を開催いたしました。

今回の課題図書は、小泉八雲ラフカディオ・ハーン)『怪談』でした。前回はいつやったんだろう……と記録をたぐってみると、今年の三月の『遠野物語』でした。新型コロナウイルス感染症で世の中が変わってしまう前だと思うと、なんとなく感傷的な気分にもなります。

 

今回の会場は、白河市南湖にある「SHOZO SHIRAKAWA」さんでした。本店が黒磯にある喫茶店で、レトロなインテリアとおいしいコーヒー、スコーンが魅力的なお店です。

www.shozo.co.jp

いままではエマノンさんを会場としてお借りしていましたが、久々の読書会ということで、気分一新、ショーゾーさんでの開催となりました。

エマノンさんを出禁になったり、関係が悪化したりした訳ではありません。念のため)

 

今回の参加者はわたし含めて、8名ということで、にぎやかな読書会となりました。

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しらかわ読書会

『怪談』は、序を含めて18の短編で編まれた怪談集です。怪談というといかにも幽霊や呪いなどを想像されるかもしれませんが、いわゆる妖怪の話やちょっと不思議な話など、不思議なお話を集めた短編集となっております。

作者は小泉八雲ラフカディオ・ハーン)です。1896年に帰化してからは、小泉八雲を名乗りました。ギリシアで生まれ、イギリスで育ち、アメリカで働いていたハーンは、33歳の時に日本に興味を持ち、その6年後には日本行きを決意したそうです。

 

今回はこの短編集のなかでも有名な作品や参加者が興味を持った作品を読みました。「耳なし芳一」や「むじな」、「雪女」、「お貞の話」、「力ばか」など、いくつかの話を取り上げて、感想を交換しました。

以前、夏目漱石夢十夜』を読んだときには、その場で朗読しながら読書会を進めましたが、今回はなかなか大声で読むのもはばかられるご時世ですので……。ちょっとだけ朗読しましたが、基本的にはYouTubeにアップロードされた朗読を聴きながら行いました。

久しぶりの読書会で緊張していたこともあって、うまくメモが取れませんでしたが、「こわいだけの話ではない」、「実話怪談に似ている」、「死んだ妻の気持ちがわかる」など、さまざまな意見が出ました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

なお、今回の読書会では、検温の上、アルコール消毒、マスクをしてご参加いただきました。感染予防につとめながら、読書会を継続していきたいと思います。