常設展示@野口英世記念館
会津編、その2。会津民俗館から歩いて3分のところにあります。いつだか忘れましたが、ここ1年以内にリニューアルした館です。
個人の顕彰を目的とした館はあまり惹かれることがないのですが、この館はなかなか面白かったです。
最初の展示は・・・・・・古民家です。会津民俗館から古民家が続きますが、こちらは民家としてではなく、野口英世の生家として展示が行われています。カヤ葺きの屋根と老朽化した家屋を守るため、屋根の上に屋根が設けられているそうです。
主たる展示は生家の見学の後、施設の2階。各展示室の大パネルや解説パネルが、写真とデザインをうまく組み合わせたものになっていて、非常にリズム感のある展示になっていました。また、野口博士のロボット(?)や実験をテーマにしたゲームがところどころに取り入れられており、子どもから大人まで楽しめる展示です。
二次資料が中心の展示ではありますが、一次資料やレプリカも展示されていたはずです。個人の顕彰館でこんなに楽しい館はなかなかないのではないでしょうか。
問題は展示更新の余地がほとんどないことでしょうか。展示替えを想定した展示になっていないため、展示替えは難しいでしょう。替えるとすれば、委託で展示をまるごと交換するしかないと思います。
ロボやゲームなど、現在の水準では非常に面白いものだと思いますが、メディア関係は進化がめざましく、おそらくすぐに「一昔前の展示」という捉え方をされるようになってしまうのではないでしょうか・・・・・・。
財団立、財団運営の館ですから、その時に展示替えの費用を捻出することができるのか・・・・・・少し不安です。
未来のことはともかく、いまの状況ではわたしのような博物館オタクから観光客まで、老若男女どんな人でも楽しめる館だと思います。猪苗代に行く際はぜひ。